森友改ざん問題 大阪地裁判決に大喝

森友文書改ざん問題で大阪地裁は,佐川氏の賠償責任を認めず,赤木さんの請求を棄却した。国家公務員が職務で国民に損害を与えた場合は国が責任を負い,公務員個人は負わないとする最高裁判決に基づいたということである。

私には裁判官がなぜこんなお粗末な判決を出すのか不思議に思えてならない。裁判官とは余程に世間の常識が通用しない人種であるようだ。確かに公務員が最善を尽くして行った仕事が諸般の事情で国民に損害を与えることもあるであろう。そのような場合には最高裁の判決も理解できる。しかし,森友問題では佐川氏は「文書改ざん」という明らかな違法行為を赤木さんに強いたのである。赤木さんが自分の命を絶とうと決心したほどの犯罪行為である。大阪地裁は佐川氏の犯罪行為を彼が公務員というだけで国の責任と言うのであろうか。森友文書改ざん問題は善良な公務員の過ちによって起こった問題ではなく,佐川氏が意図的に行った犯罪行為である。こんなことが国の責任となって公務員というだけで罰せられないなんてことがまかり通る,まともな人間ならば認めるはずがないことである。公務員が真面目に仕事をして生じた過ちと明確な犯罪行為を区別もできない大阪地裁の判決はあまりにもお粗末である。大阪地裁に大喝である。