戦争よりも経済制裁

 朝,目が覚めるときには今日こそはロシアでクーデターが起きてプーチンが拘束されていないかと期待してしまう。そうでもならない限りウクライナ問題は解決しないように思われる。評論家の中にはトランプがアメリカの大統領であったならプーチンウクライナに攻め込むことはなかったと言っている人が居るが,どうして世界中の人の命をトランプやプーチンのような噓つきの狂人に託すことが出来ようか。危なっかしくてたまったものでない。世間ではバイデンが弱腰というような非難も聞かれるが,もしバイデンが強硬姿勢に出たならば世界戦争になってしまう。経済制裁で対抗したバイデンの方針は間違っていなかったと思う。

現在の世界の国々が互いに依存したグローバル化社会では他国との交易なしには豊かな生活は不可能である。豊かさが崩れれば権力者も国民からの支持を失い政権の維持は出来なくなる可能性は大きくなる。豊富なエネルギー資源に頼ってロシアを豊かにしてきたプーチン政権も他国が石油やガスを買ってくれなければどうしようもない。プーチンの命運は尽きたようなものである。嘘の情報で国民をだましているが嘘がばれるのは時間の問題である。バイデン大統領が武力に訴えないで経済制裁を選んだことは正しい選択であったと思う。勿論,経済制裁を行えば行う方も手痛い損害を被ることになるが戦争で国が荒らされ多くの人が命を失うことを思えば我慢しなければならないことである。

もう一つ経済制裁の成功に期待する理由は中国が台湾へ攻め込むことを諦めることになる可能性があると思われるからである。中国はまだロシアの側に立っているようであるが,プーチン政権が経済制裁で国民の支持を失って倒れるようなことになれば経済発展で国民の支持を得てきた習近平は台湾を無理やり併合してロシアと同じ運命をたどるようなことは避けるのではと期待される。経済制裁が早くに効果を上げてプーチン政権が倒れること,さらには中国が台湾攻略を諦めてくれることを祈るばかりである。