相撲部屋のトイレは和式にすべきであ

大相撲名古屋場所照ノ富士は優勝を逃したものの先場所の優勝の続き準優勝で横綱昇進が決定した。膝のケガと糖尿病で序二段まで落ちながら大関に戻り,さらに横綱にまでなったということは本当に素晴らしいことである。本人の努力と伊勢ケ浜親方の指導を称えたい。一方の優勝した白鵬であるがその内容は相撲とは言い難く,まるで暴力行為である。カチアゲは肘を曲げ前腕部で体当たりをしてくる相手の姿勢を起こすと同時に当たりの衝撃を弱めるために使うのであるが,白鵬のカチアゲは顔を狙った肘突きである。肘突きは相撲の技ではない。危険な反則である。白鵬は以前から注意を受けていたにも関わらず止めようともしなかった。さらに白鵬の張り手は腕を振り回して相手をKOしようとするもので相撲の技ではない。相撲協会は厳しい処分をすべきである。横綱の相撲ではない。

照ノ富士の活躍はさておき日本人力士の不甲斐なさは情けない。幕内42人の力士のうち7人はモンゴル生まれの力士であるが,モンゴル勢7人の成績は78勝27敗である。最高は全勝,一番成績の悪い力士でも8勝7敗で全員勝ち越しである。一方,日本人力士では一番成績の良いのが琴の若の12勝3敗,次に成績の良いのが5敗の宇良,その次が6敗の石浦。何と6敗より負け数の少ない力士は3名のみである。休場,外国人力士を含めて22人が負け越しであり,モンゴル勢とは大きな差である。

大相撲の世界に入れば日本人もモンゴル人も同じように稽古をしているので差は相撲以外の生活様式に因っていると思われる。モンゴルでは子供の時から草原を駆け回って足腰が鍛えられていると思われる。相撲界に入る前から足腰の筋力が日本人より強いのではないだろうか。日本人も一昔前までは今のモンゴル人くらい強かったと思うが,生活様式が変化して弱くなったと思われる。その日本人を弱くした生活様式の変化は洋式便器の使用ではないかと思う。我々でも洋式便器に慣れてしまうと和式トイレで10分間もしゃがんで用を足すことは極めて苦痛である。ましてや150 kg以上もある体でしゃがんで用を足さなければならないとなったら殆どの力士は悲鳴を上げることになるように思えてならない。ということはそれだけ足腰が弱っているということであり,逆に毎日和式トイレを使っているとそれだけ鍛えられるし,太りすぎでは排泄もできないので自分の体を持て余すような力士もいなくなる。少なくとも大鵬柏戸の活躍した1960年代まではトイレは和式が主流であったし,足腰の弱い力士はいなかったと思う。毎日一定の時間しゃがんで用を足す運動を行うことはかなりの量の稽古に匹敵する。トイレを和式に変更することが難しければ,それと同じくらいの効果がもたらされる稽古を取り入れるべきである。